2017 AUTOBACS SUPER GT第6戦『第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km』決勝

GT500 NAKAJIMA RACING 10年ぶりの優勝!!

#64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦)

2017 AUTOBACS SUPER GT第6戦『第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km』の決勝が8月27日(日)、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。“伝統の”鈴鹿1000㎞は、通常の300kmレースの3倍以上の距離となり、シーズンでスーパーGT最長のレース距離となる。また、優勝で25ポイント(通常は20ポイント)が与えられるなど、他のラウンドよりもポイントが多く与えられる。通常より多く最低5回のピットストップが義務づけられており、各チームはドライバーの腕のみでなく、チームの戦略も非常に重要なレースとなる。この特別なレースを制したのは、GT500クラス:#64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦)と、GT300クラス:#65 LEON CVSTOS AMG(黒澤/蒲生)だった。

#17 KEIHIN NSX-GT

決勝は、午後0時30分より173周(1000km)で行われ、観客動員数は45,000人にも及んだ。気温は33℃、路面温度は50℃にも達し、暑さとの闘いともなった。レースは、序盤から、接触やタイヤバーストが相次ぎ、SCも2度導入された。レースは残り30周を切った時点から、更に展開が読めなくなった。

#23 MOTUL AUTECH GT-R

GT500:終盤、レースをリードしていた#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)がタイヤバーストにより戦線離脱。また、残り1周で#1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手)がクラッシュしてしまう。結果、レースを制したのは#64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦)。NAKAJIMA RACINGにとっては、2007年の最終戦富士以来となる10年ぶりの優勝。バゲットにとっては4年目にして初の優勝となり「車もタイヤも完ぺきだった」と、興奮気味にコメントした。2位は#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田/ロニー・クインタレッリ)、3位は、終盤の猛追に成功した#100 RAYBRIG NSX-GT(山本/伊沢)が続いた。

小林可夢偉が、第3スティントを担当した、#19 WedsSport ADVAN LC500は4位。一方、#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは、危険なピットアウトや、SC活動中の追い越しにより2度のペナルティを受けるも、ジェンソン・バトンが、#37 KeePer TOM’S LC500の平川とのバトルも展開する場面もあり、会場を沸かせた。チームは、12位でレースを終えている。

#65 LEON CVSTOS AMG

GT300:レース終盤、チームの作戦が成功しトップを走行していた#25 VivaC 86 MC(松井/山下/近藤)は#65 LEON CVSTOS AMG(黒澤/蒲生)に捉えられる。#25 VivaC 86 MCは、そのすぐ後、単独で横転により表彰台を逃してしまう。結果、本命のマザーシャーシー車両は失速により、前富士戦同様、GT3車両が表彰台を独占する予想外の結果となった。

#64 Epson Modulo NSX-GT

次戦第7戦“2017 AUTOBACS SUPER GT Round7 Chang SUPER GT RACE”は、10月7日(土)、8日(日)タイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われる。