スーパーフォーミュラ第5戦決勝 オートポリス 2戦連続優勝レッドブル・ピエールが九州でヒーローになる!

#15 ピエール・ガスリー

2017年スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第5戦決勝が10日(日)日田市のオートポリスにて行われた。今回のオートポリスでのレースは昨年の九州熊本地震の影響により2年ぶりの開催となった。今朝のフリー走行では#3ニック・キャシディがトップであった。
決勝ではタイヤの交換、ソフトタイヤとミディアムタイヤを1セットずつ使用することが義務付けられている。タイヤのマネジメントや給油の量・タイミング等の、レースの戦略も注目される。

スタート直後

13:08に54周のレースがスタートした。先頭集団ではソフトタイヤを装着した5番グリッドの#15ピエール・ガスリーが良いスタートを切り、2番手まで順位をあげた。後方では、混乱があり、数台がレースから出遅れてしまった。注目の#36ロッテラーはスタート時の混乱の影響か、1周でピットインをし、ステアリングを外してしまった。5周目を過ぎたあたりから何台かがピットイン、タイヤの交換等を行っていた。1ピットでいくか、2ピットでいくか、各チーム、戦略が大きく違うようだ。11周目時点でトップを走行しているのは昨日コースレコードを更新した#40野尻、その後を追うのは#15ガスリー、#19関口だが2人はソフトタイヤを装着している。いつまでタイヤのおいしいところは残っているのだろうか? #40野尻はどこまでリードを伸ばせるのか? 16周目では昨日のクラッシュの影響から最後尾スタートだった#10塚越は前戦もてぎ同様にオーバーテイクを繰り返し、15ポジションアップ。#10塚越の作戦が気になるところだ。20周目では#3ニック・キャシディがセクター3でクラッシュし、リタイア。トップを猛追していた#15ガスリーが23周目にピットイン。素晴らしいメカニックたちの作業により、素早くピットアウト。チームと彼のタイヤマネジメントの上手さで、2戦連続で優勝をつかめるのか?

#7 F・ローゼンクヴィスト

33周目トップに迫る勢いなのが#19関口、トップを走行している#40野尻とのギャップは2秒。#40野尻も#1国本も、3位を走行している#37中島一貴はまだピットインをしていない。三台の中でいち早くピットインをしたのは#37中嶋一貴、ソフトタイヤに履き替えた。ピット作業で順位を落としてしまったが、ソフトタイヤの能力を見せ、どんどん順位を戻した。39周目、トップの#40野尻がピットイン。しかし給油に時間がかかってしまい、#15ガスリーの後ろにつくことになってしまった。その後、#1国本がピットイン。まだオーバーテイクボタンは全て残っている。しかし、#15ガスリーの前にでることはなかった。その直後、1コーナーで#40野尻が#18小林可夢偉に追突。フロントを損傷し、チャンピオンへの道は途絶えてしまった。

#8 大嶋 和也

トップ争いも激化。トップの#15ガスリー、その後を追うのはなんとチーム・ルマンの二台、#7ローゼンクヴィスと#8大嶋だ。後方からスタートを切っていたチーム・ルマンの戦略は成功したといっても良いだろう。3戦、4戦と表彰台に上がっている#7ローゼンクヴィストは3戦連続表彰台に登れるのだろうか?残り2周、#15ガスリーはオーバーテイクボタンを使用し、#7 ローゼンクヴィストから逃げる姿勢をとった。ファイナルラップでは#7 ローゼンクヴィストがセクター1で自己ベストを更新するも、#15ピエール・ガスリーが1番にチェッカーを受け、2戦連続の優勝。#7 ローゼンクヴィストは2位と3戦連続の表彰台。3位の大嶋は2012年以来の表彰台となった。#15ピエール・ガスリーはポイントランキングでも2位まで順位を上げた。

#15 ピエール・ガスリー

決勝結果
1st #15 ピエール・ガスリー              TEAM MUGEN                 1:24’28.619
2nd #7 F・ローゼンクヴィスト       SUNOCO TEAM LEMANS       1:24’30.177
3rd #8 大嶋 和也                           SUNOCO TEAM LEMANS       1:24’36.257
4th #2 石浦 宏明                           P.MU/CERUMO・INGING     1:24’37.174
5th #1 国本 雄資                           P.MU/CERUMO・INGING      1:24’37.628
天候:晴れ コース:ドライ