FIA-F4選手権2017 第7戦

ポイントランキングトップの#6 笹原、大混戦を制する。

#6 笹原

FIA-F4選手権2017 第7戦の予選/決勝が7月22日(土)、宮城県のスポーツランドSUGOにて行われ、現在ポイントランキングトップの#6 笹原が今季3勝目を獲得した。
シリーズ全7大会中の折り返しとなる今大会は、前回の第5戦、第6戦(オートポリス)から約2か月のインターバルを経て開催される。今大会最も注目すべきは、シーズン中にも関わらず、重量変更が行われたことである。車両最低重量が595kgから600kgへ引き上げられることとなったが、この5kgがレースにどのような影響を与えるのか。
他方、コース幅が狭く、オーバーテイクポイントも少ないスポーツランドSUGOは、”魔物が住む”と言われているが、今回はどのドライバーが勝利を収めるのかにも注目された。昨年、菅生で初優勝を果たしている#5 大湯は、前戦オートポリスでも優勝し、現在ポイントランキングも3位につけており、注目のドライバーの一人といえる。一方、現在ランキングトップの#6 笹原や、3位#8 角田はFIA-F4選手権でのSUGOの実戦経験がないが、前戦オートポリスでも実績の無い中、好成績を収めており、今回も期待がかかる。

レース

<予選(天候:晴れ/路面:ドライ)>
第7/8戦の予選は、午前8時10分~開始され、31台のマシンが出走した。30分間で行われた予選は、1~17位までが1秒差以内に入る僅差で、大接戦となった。ポールを獲得したのは、現在ポイントランキング4位につけており、前日のOTGトレーニングから好調だった#8 角田(1’23.868)。そこから+0.095のタイムを出した#5 大湯(1’23.963)が2位を獲得。続いて、+0.243のタイムを出した#6 笹原(1’24.111)は3位につけた。4位は、#3 石坂(1’24.124)、5位は#25 高橋(1’24.142)と続いている。菅生を得意とするディフェンディングチャンピオン#1 宮田は前日のトレーニングでも3位と好調かと思われたが、今回は6位と出遅れてしまった。

セーフティーカーラン

<決勝(天候:曇り/路面:ドライ)>
決勝は今期で最も荒れたレースと言える展開となった。午後13時05分~フォーメーションラップがスタートしたが、最終コーナー手前で1台マシンがストップしてしまい、30台にてレースが開始された。シグナル点灯後、スタートが切られると、ポールスタートの#8 角田は2番手スタートの#5 大湯をけん制しつつ1コーナーに向かっていく。2台は、並走中もつれて2コーナーでコースアウト。#8 角田は5番手にてコースに復帰したが、#5 大湯はシケインのイン側で再度コースアウトしリタイア。その隙をついた、3番手スタートの#6 笹原は3コーナーでトップに立った。その後、直ぐに、CSが投入されるがクラッシュやリタイアが相次ぎ混乱が続いた。

左から#7大滝、#6 笹原、#3石坂

オフィシャルの懸命な復旧作業により、残り約5周となったタイミングでレースが再開される。トップにつけていた#6 笹原は最終コーナーから一気にアクセルオンし、後続を引き離す。その後ろでは、2位争いが激化。3位につけていた地元ドライバーの#7 大滝は、地元の応援を受け意地の走りをみせ#3 石澤を捉え、2位に浮上。そのままチェッカーとなった。結果、1位は、ランキングトップの#6 笹原が今季3勝目を獲得。2位:#7大滝、3位:#3石坂、4位:#50、澤田、5位#8角田と続いた。
第8戦決勝は、明日7月23日(土)11時45分から行われる。