F1コラム フェラーリは復活!メルセデス、ホンダは課題に苦悩。

フェラーリが帰ってきた!イタリアのチームはモナコグランプリで1-2フィニッシュをとげた。フェラーリが最後に1-2フィニッシュを挙げたのは2001年にモンテカルロでミカエルシューマッハとルーベンスバリチェロが取ったものだ。フェラーリはこの10年間で最も良いスタートを切っている。彼らは今年、チャンピオンになれるだろうか?キミ・ライコネンと2007年戦った以降、イタリアのチームはチャンピオンにはなれていない。フェラーリのドライバー、セバスチャン・ベッテルは今年、世界選手権でトップを取る可能性が最も高い位置にいる。彼は今期のレースで半分以上勝利を挙げており、ライバルに25ポイントのリードをしている。しかし、我々は慎重でいなければならない。今後のレースで全てが変わってしまう可能性もあるのだから。

疑問として浮かぶのが、メルセデスのチームに何が起こったのかという事だ。決定的な問題に直面しているのだ。ドライバーは車に慣れていないし、レース中ではスピード不足に見える。特に速度が低下するコーナー、フェラーリが得意とするコーナーでは劣っている。しかし、最大の課題はソフトタイヤである、メルセデスはタイヤの温度を上手くもっていくのに苦労している。

さらに深刻な問題を抱えているチームは、マクラーレン・ホンダチームだ。ホンダエンジンに対する解決策を見つけられていないようだ。ホンダF1プロジェクト総責任者長谷川祐介はカナダグランプリでエンジンのアップグレードは非常に難しいと語った。マクラーレンチームのCEO、ザック・ブラウンは、フェルナンド・アロンソのモチベーションを表明するのをためらい、状況はますます複雑になっている。インディ-500での失望の後だった。驚異的なデビューの後、スペイン人ドライバーは、再びレースで、ホンダのエンジンに失望した。彼の目標からは遠く、アロンソの欲求不満は高まっている。また彼は報道陣にこれらに言及することは躊躇ってはいない。マクラーレン・ホンダは、アロンソを2018年のドライバーに獲得するにはより車両の向上に努めなくてはならないことを理解している。

おそらく問題の1つはエンジンのコストである。少なくとも、Red BullとToro Rossoチームの顧問であるヘルムート・マルコの見解ではそうだ。オーストリアの元ドライバーは、現在のF1のルールを批判している。彼の意見では、問題は現在のハイブリッドパワーユニットにあり、多くのチームの財政問題に直面しているという。さらに、エンジンの複雑さは、ホンダのような競合する会社に対してより難しくしているという。ハイブリッド技術は競うには高価すぎて、逆効果であるとオーストリア人は言う。 ヘルムート・マルコは、フォーミュラ1には、1,000万ドルを超えないシンプルで強力なエンジンが必要と言う。そうすればチームは経済的に苦しくなることはなく、他のメーカーはフォーミュラ1に参入することができる。