九州地域で発生した記録的な集中豪雨で被災されました皆様に
心よりお見舞い申し上げます。
スーパー耐久シリーズ第4 戦の決勝が7 月16日(日)、オートポリス(大分県)にて行われ、Gr.2はST-4クラスの#86 TOM’S SPIRIT 86(松井/蒲生/坪井)がポールトウウィンを達成し、3戦連続でクラス優勝を獲得。Gr.1はST-Xクラスの#8 ARN Ferrari 488 GT(永井/佐々木)がポールトウウィンを達成した。
今回のレースは、3時間の耐久レースで、Gr.2は午前8時30分から、ST-5クラスの#50 LOVE DRIVE RACING ロードスターは、予選時のクラッシュによりリタイアとなり、出走台数24台にてレースが展開された。Gr.1は、午後13時20分より開始され、28台が出走した。天候は、午前のスタート時は霧がかっていたが、レース中盤に快晴の夏空と変わり、午後も完全ドライコンディションであった。今年度からスーパー耐久レースに導入されたウェイトハンディ制度だが、次戦の富士では半減、最終戦岡山ではノーハンデとなることから、テクニカルコースのここオートポリスで、シリーズランキング上位勢には厳しい条件となり、激戦が展開されることが予想された。
【Gr.2】
#86 TOM’S SPIRIT 86
#8 ARN Ferrari 488 GT
ST-4クラス:ポールスタートの#86 TOM’S SPIRIT 86(松井/蒲生/坪井)のスタートドライバーでSUPER GTでも活躍する松井は、スタートから後続を徐々に引き離していく。10LAP目の時点では2位との差は4.140まで広まり、続く蒲生、坪井もミスのない安定した走りを展開し、レース終了時には2位以降を大幅に引き離し、独走にてチェッカーを受けた。2位スタートの、#77 CUSCO RACING 86(山田/遠藤/中島)はスタートに失敗し、#93 SKR ENGINEERING ings S2000(太田/佐々木)に早速捉えられてしまう。レースが動いたのは、残り40分のタイミング。#93が最終ピットインからコースに4位のポジションにて復帰すると、3番手につけていた#54 TC CORSE iRacing ROADSTER(加藤/堤)との3位争いが激化。#93のコース復帰時の2台のGAPは10秒以上であったが、徐々にその差は縮まり、残り5分のタイミングで#93は#54をかわし、意地の走りで表彰台を獲得した。2位には#13 ENDLESS・ADVAN・86(小河/高橋/花里)が入っている。
ST-5クラス:決勝も、前日の予選同様、マツダ勢の活躍が目立った。レース序盤、2位スタートの#2 TEAM221 BOMEX マッハ車検 ND5RC(筒井/山下/山西)が#88 村上モータースMAZDAロードスターND(村上/脇谷/加藤)を捉えトップに浮上するも、残り20分で再び#88がかわし、順位が入れ替わった。2台はそこからテールトウノーズになる場面もある等、引けを取らない走りをみせ、1位#88、2位#2でそのままチェッカーを受けた。3位には、序盤から安定した走りを展開した#37 DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D(関/梅田/井尻)が入賞している。
ST-Xクラス:スタート直後から順位変動が激しく、#1 スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R(内田/藤井/平峰)と、#99 Y’s distraction GTNET GT-R (植松/星野/藤波)と、ポールスタートの#8 ARN Ferrari 488 GT(永井/佐々木)の3台で首位争いが展開された。レース開始後1時間のタイミングで各チームがピットインを行ったが、#1はエンジントラブルのためそのままピット作業を行い、順位を落としてしまう。レースが動いたのはレース残り30分の時。#99は中盤からトップを安定して走行していた#8を猛追し、一時は0.322まで詰めるも、2台は2度の接触を起こしてしまう。これにより#99がタイヤバーストにより、失速し首位争いから離脱し後退してしまった。この接触により、#8にはドライブスルーペナルティが与えられ、レース終了までの残りの数分間、順位の変動が起こりうる緊迫したレースが展開された。しかし、#8は責めの走りで逃げ切ることに成功し、ポールトウウィン&初優勝を飾った。以下2位は、#777 D’station Porsche(星野/荒/近藤)、3位は#89 HubAuto Ferrari 488 GT3 (Morris Chen/吉本/坂本)と続いた。
ST-TCRクラス:Audi勢が今回こそcivicを抑えられるのかが注目された同クラス。ポールスタートの#45 LIQUI MOLY RS3 LMS(田ヶ原/白坂/竹田)は安定した走りで後続を引き離していく。対して、もう1台のAudiの#19 BRP Audi Mie RS3 LMS(奥村/秋吉/上野)は、レース序盤Modulo CIVIC TCR#98(黒澤/石川/加藤)と#97(伊藤/土屋/中野)の2台に捉えられ、一気に順位を4位に落としてしまった。レース中盤、各チームがピット作業を1回は終えた時には、#98が好調な走りをみせトップに立った。このままもう1台のcivic#97 も猛追するかと思われたが、残り40分のタイミングで#97 はマシントラブルの影響で緊急ピットイン。その後、コース復帰するも、残念ながら表彰台には届かなかった。結果、#98がクラストップを獲得。2位は、#45、3位は#18となった。
第5戦は、9/2(土)-3(日)富士スピードウェイにて行われる。10時間の長時間レースとなり、灼熱の富士での熱い戦いに期待したい。