FIA-F4選手権2017 第8戦 地元ドライバー#7大滝が有言実行!

地元ドライバー#7大滝が有言実行!地元への恩返し勝利を飾る。

#7大滝

FIA-F4選手権2017 第8戦の決勝が7月23日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOにて行われ、地元ドライバーの#7 大滝が昨年の8月の鈴鹿での勝利から約1年ぶりに優勝を飾った。昨日の出走台数31台中、完走は23台のみが完走という大混乱のレースから一夜明けた第8戦は、降水確率70パーセントの予報通り、ウエットでのレースとなった。昨日のドライとは真逆のコンディションであるが、菅生の雨の実績が無い、若しくは、少ないドライバーも多い為、優勝予想をつけるのは容易ではいが、純粋に”雨の菅生”を攻略できたものが今レースを制すると予想できた。この点では、昨日も2位表彰台を獲得している地元ドライバーの#7 大滝にはより有利な状況とも言えた。
昨日のレースでは、優勝した#6 笹原は、ライバル達の自滅を受け、シリーズポイントで35もの大量リードを築き上げることに成功している。ポイントランキング争い上位に位置しながら、昨日は残念ながらリタイアとなった#1 宮田、#5 大湯、#8 角田は何としても今日のレースで勝利し、#6 笹原の独走を阻止したいという思いが一層強いはずである。

セーフティーカーラン

今日のレースは周回数15周で争われ、定刻通り午前11時45分にSC先導でのスタートとなった。今日こそは若手ドライバー達の熱い戦いが観たいと誰もが期待していたが、やはりここ菅生には“魔物”は存在していた。
3周目でSCが解除されると、早速トップ争いが激化する。ポールスタートの#8 角田が2コーナーで滑ったところを、2位スタートの#5 大湯がオーバーテイク。更に#8 角田と#6 笹原の2位争いも繰り広げられるかと思われた時、最終コーナーで#60が、3コーナーのコース上で#17がマシンをストップさせてしまい再度CSが投入された。
今度こそ、レースが展開されるのかと期待されたが、残り9周CS解除後、”魔物”が再び現れる。ホームストレートのダンロップ下で、トップにつけていた#5 大湯が、ピットに入るセーフティーカーに続いて突然ピットインし、失速してしまう。これにより戸惑った2番手#8 角田に、3番手#6 笹原が接触し、2台はコースアウト。3台ともリタイアとなる。マシンを降りた#6 笹原は怒りが収まらず、#5 大湯に詰め寄り、マーシャルに制御される場面もみられた。

ゴール直前

結局今回のレースは、SCが解除された後、残り4周で争われることになった。各ドライバーは、雨の路面に苦戦しつつも、アグレッシブな走りを魅せる。結果、この大混乱のレースを制したのは地元ドライバーの#7 大滝で、昨年の8月の鈴鹿での勝利から約1年ぶりのキャリア2勝目の勝利となった。大滝は、地元東北のコースで応援隊も沢山来ているので、どうしても恩返ししたいと語っており、見事有言実行を果たした。2位は、#3 石坂 3位は#1 宮田となった。

左から#3 石坂 #7 大滝 #1 宮田

次戦、第9戦、第10戦決勝は、8月5日(土)、6日(日)、富士スピードウェイにて行われる。今後ポイント争いはより激しさを増し、益々目が離せない戦いが繰り広げられるだろう。