パガーニ・ゾンダでのトスカナ・ツーリング – パガーニ・ラリー 2017 ②

2日目に計画されたルートは短いものだった。 それは主にシエナの丘にある別のリゾートへのメインホテルから昼休みのためのドライブで構成され、途中でコーヒー・ブレークが行われた。ラリー初日は高速道路での走行が大部分を占めたが、2日目は多くの田舎道を経験した。

ドン ・コルレオーネが認める丘の上にあるホテルでコーヒー・ストップとなった。 途中通過した小さい町は、午前中から外に座りワインを楽しんでいる人々、テラコッタ色の家々、そして数百万ドルのスーパーカー向けに設計されていない路面の狭い道路が典型的なイタリアの町だった。

オーナーがイタリアンエスプレッソを楽しんだ後、ラリーはランチストップの為の別のリゾートへ向かった。この道はタイトなコーヒー・ストップに比べもの凄く滑らかでより多くの流れがあった。

畑や丘を通るこの道路のドライブは最高のものだった。車が隊列から乱れたり、分離されなかったことを意味している訳ではない。 半ダースのアルファロメオ・ジュリアのクルーと3台のモーターバイクの驚くべき交通整理があったにもかかわらず、何台かの又は2台のパガーニはやはり間違った方向に向ってしまった。

最終的には逸れた車もランチストップに合流できた。ボルゴ・ラ・バニャイア・リゾートでは高い門と不気味な灰色の雲がラリー一行を歓迎した。ホテル、スパ、ゴルフ場もあり、新しいジープ・コンパスの発表会も実施されていた。しかし誰もがパガーニの隊列を注目していた。
昼食中に豪雨が発生した。幸いなことに殆どのオーナーが屋内いたが、何人かは車に留まったままで、スタッフやパガーニは自身の傘に隠れた。

ランチとリラックスタイムを終える頃、雨はイタリアの太陽と不快なほど濃い空気に包まれた道路となっていた。カステッロ・デル・ネロ・ホテルに戻る時間だ。オーナーに2つの道の選択肢を与えた。第一はホテルへのより短くてより直接的なルート。第二は、より景色が良いルートだ。

雨が完全に止み、太陽が全力で輝いていたので、ほぼ全ての車が景色の良いルートを選んだ。青いゾンダC12Sだけが、ホテルへの直行ルートを選択した。我々は先頭の車についていけないことを知って、先回りして隊列をキャッチする為に直行ルートを取ることを決めた。

幸運なことに我々はトスカーナ州の中でも最も息を呑むような丘で、いくつか待機場所を見つけた。短い待ち時間の後、隊列は我々に追いついた。トスカーナの丘で吠えている1ダースのV12sのエンジン音を決して忘れる事はないだろう。

トスカーナで最高の道路を走って1日を過ごした後、隊列はホテルに戻る前に素早く給油した。土曜日の午後にパガーニ、ランボルニーギ、フェラーリが高速道路のガソリンスタンドに押し寄せる姿は、かなりの見物だった。スタンドのスタッフや地元のドライバーは、何を目撃したか全く理解できなかった。

突然の天気変化、ストレートと曲がりくねった丘陵道路、美しい駐車場が混在したラリー2日目のルートは、私のお気入りとなった。

ライター:ケン サイトウ