スーパー耐久レース第5戦 富士SUPER TECの予選が9月2日(土)、静岡県の富士スピードウェイにて開催された。前戦、念願の総合優勝を果たした#8 ARN Ferrari 488 GT3が、5戦連続のポールポジションを獲得。
スーパー耐久レース富士戦は、当初4時間であったが、これまで時間が徐々に延長され、今年は10時間となった。これは、現在の国内公式レースとしては最も長いレースである。また、今回の富士戦は、最終戦を待たずしてチャンピオンが決まる可能性のあるクラスが、4クラスにも及ぶ(ST-TCRクラス:#98 Modulo CIVIC、ST-2クラス:#59 DAMD MOTUL ED WRX STI、ST-4クラス:#86 TOM’S SPIRIT 86、ST-5クラス:の#88 村上モータースMAZDAロードスターND)。他のチームは、この4チームの優勝を阻止することが出来るのだろうか。
加えて、今回は長丁場のレースとなる事からDドライバーの登録が認められている点にも注目したい。このDドライバーは、プラチナドライバー(STOの認定基準に基づいたプロドライバーと認定されたドライバー)でも可能である。実際に、ST-TCRクラス #10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCRの脇阪や、#45 LIQUI MOLY RS3 LMSにはラリー界伝説のドライバー新井、更に、ST-2クラス #59 DAMD MOTUL ED WRX STIには谷口がエントリーされており、各チーム、本気で勝ちを狙いにきている事が分かる。
<予選:天候:晴れ/路面状況:ドライ>
予選は、定刻通り、12時45分から開始された。FIA GT3車両でスーパー耐久における最高峰クラスのST-Xクラスは、各ドライバー、コースレコードに近い好タイムを叩き出し、TOP4位までAドライバー、Bドライバーの合計タイムのGAPが1秒以内と僅差の戦いとなった。ポールポジションを獲得したのは、#8 ARN Ferrari 488 GT3。これで、5戦連続のポールポジションとなる。前回のオートポリスでは初優勝を遂げているだけに、今回もその好調の流れに乗りたいところ。
ST-TCRクラスは、#10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCRが初のポールポジション獲得。Aドライバー:Philippe Devesa、Bドライバーの密山共に安定した走りをみせた。また、同チームのCドライバーにはGT500で3度のチャンピオン獲得の経験のある脇阪も控えており、明日の決勝は後続を更に引き離したいところ。
ST-2クラスは、強力な助っ人谷口を迎えた#59 DAMD MOTUL ED WRX STIがポールポジションを獲得。明日は、このままクラス優勝を果たし、シリーズクラスチャンピオンを決めたいところ。同じく、シリーズチャンピオンがかかっている注目のST-4クラスは、#93 SKR ENGINEERING ings S2000が強豪の#86 TOM’S SPIRIT 86に打ち勝ち、ポールポジションを獲得。但し、その差わずか0.340秒。明日の両チームのレース運びにも注目したい。ST-5クラスも、チャンピオン決定がかかっているが、現在クラスランキングトップの#88 村上モータースMAZDAロードスターNDが2位と2秒以上の差をつけ、ぶっちぎりでポールポジションを獲得している。
決勝は、明日9月3日(日)AM8時から開始される。