GT500 トップ3をホンダNSXが独占。いよいよレクサス勢の勢いを阻止し、逆襲が始まるか。
7月22日(土)、スポーツランドSUGO(宮城県)でSUPER GT 2017の第4戦「SUGO GT 300km RACE」の予選が行われた。前戦のオートポリス(大分県)から、約2カ月のインターバルを経て行われる今回のレースは、今年も8月の第5戦富士、第6戦鈴鹿と続く“夏の3連戦”の初戦となる。
2017年のスーパーGTにはGT500クラス、GT300クラスあわせて45台がエントリーしているが、第4戦SUGOはピット数などの関係から参加台数が43台に制限されている。そんな中、今回15台で争われるGT500の注目ポイントは、現在ランキング上位4台のレクサスLC500 #6 WAKO’S 4CR LC500、#36 au TOM’S LC500、#37 KeePer TOM’S LC500、#38 ZENT CERUMO LC500がウェイトと燃料流量リストリクターによる調整を受けている点である。当該4台はポイントの取りこぼしのないようレースを展開できるか、対して、新エンジンを積むGT-R勢、調子を上げてきているNSX勢がレクサス勢の勢いを阻止し逆襲を図れるのか、今期最も注目できるSUPER GT 2017ラウンドの内の1戦と言っても過言ではない。
予選は、14:10~クラス毎行われた。天候は曇り。F4のレース後、雨に降られたが、直ぐに止んだため各マシンはスリックタイヤを選択し出走。GT300の予選は、Q1、Q2共荒れた展開となった。Q1では、#2 シンティアム・アップル・ロータスの加藤は3コーナーでコースアウトし、Q2では、#88 マネパ ランボルギーニ GT3の織戸が馬の背でのスピンにより、Q1、Q2共に赤旗中断となった。これにより、加藤と織戸のタイムは抹消されている。また、#5 マッハ車検 MC86 GTNETは公式練習のクラッシュし予選は出走することが出来なかった。そんな中、ポールを獲得したのは、#25 VivaC 86 MC(松井/山下)。松井は、ウェイトを積みつつ得た2戦連続のポール獲得ながら、「山下選手のセットアップやメカニックがマシンを仕上げてくれたお陰でタイムを出せた」とチーム全体でポールを獲得できたと感謝のコメントをしている。2位は、#18 UPGARAGE BANDOH 86(中山/川端)、3位は#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(飯田/吉本)と続いている。
一方、GT500は、Q1からホンダNSX勢の活躍が目立った。一方で、ニューエンジンに期待がされた日産GT-R勢は苦戦を強いられた。Q1でノックアウトとなってしまった#23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニーは、自身の走行を振り返ってGT-Rニューエンジンとタイヤのセッティングが上手くいかなかったと語った。Q2を終えての結果は、#8 ARTA NSX-GT(野尻/小林)がポールを獲得。2位は、#100 RAYBRIG NSX-GT(山本/伊沢)、3位:#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)とNSX勢が上位3位を独占している。尚、4位には、#19 WedsSport ADVAN LC500(関口/国本)が入っている。6月にル・マン24時間レースにトヨタTS050 HYBRIDに乗って初挑戦した国本が、明日の決勝でどのようなドライビングを魅せてくれるのか、こちらにも注目したい。
決勝は、明日7/23(日)14:30~(61 LAPS)にて行われる。明日は、このままNSX勢が逆襲を成功させるのか、GT-R勢が巻き返しを図るのか、これまで同様LC500勢が4連勝を飾るのか、重要な1戦となるだろう。