F1コラム 夏休みを終えて始まる後半戦

今週フォーミュラ1が戻ってくる、夏休みが終わったのだ。スパ・フランコルシャン・サーキットではベルギー・グランプリ開催の準備が整った。これはフォーミュラ1カレンダーの中で最も歴史的なサーキットの1つであり、ドライバーにも人気があるサーキットの1つだ。それはまた、全チャンピオンシップの最も伝説的なカーブの1つ、有名なオー・ルージュがある。

最終的には、メルセデス・チームに有利なサーキット。それはコンストラクターズ・チャンピオンシップの第1位にも関わらず、チームのドライバーはドライバーズ・チャンピオンシップの2位と3位を占めている。そういうわけで、トト・ブォルフ(Toto Wolff)は戦略の変更を検討している。ドイツチームのエグゼクティブディレクターである彼は、フェラーリがチーム・オーダーを通じてセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)を支持することを決定したと考えている。それはドイツのドライバーズ・ポイントが彼のドライバー、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を超えている理由だ。メルセデスの状況は、タイトルがチームのドライバー間で争われた昨年とは異なる。 今では敵はホームにはいない。彼らは自分が持っているすべてのものと戦わなければならない。フェラーリは勝つことを望んでおりベッテルに有利なチーム・オーダーを与えている事を隠していない。キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が疑問を抱かないで従ったオーダー。

ホンダは引き続き問題を抱えている。ここ数週間、日本のブランドとトロ・ロッソ・チームとの間で可能な合意について話があった。しかし、交渉中、彼らは合意を見つける事が出来なかった。主に経済的な理由で合意できなかった事が明らかだ。ザウバー・チームが2018シーズンの契約をキャンセルすると見ているホンダにとっては大きな打撃となる。マクラーレンがエンジンの結果に満足していないと認めていることは言うまでもない。しかし現実的には、次のシーズンに競争力のあるエンジンを手に入れるための選択肢がほとんどない。彼らのドライバー、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は11月か12月に将来について決断すると発表したが、彼はもはや約束を望んでいない。ドライバーは、彼らが競争力のあるプロジェクトを持っていることを証明したい。さらに、スペインのドライバーは、受入れ可能なプロジェクトがなければ、来年はフォーミュラ1以外のオプションを探すことに躊躇しない。

今週はヘイロー(Halo)のニュースが蒸し返された。今度はフォース・インディア・チームからの苦情だ。FIAは先月、様々なチームやドライバーからの苦情にもかかわらず、2018シーズンに向けてヘイロー導入を発表した。フォース・インディアでは、ヘイロー導入によってシャーシの作業が遅れることが懸念されている。この新しい安全装置はマシンのシャーシに大きな影響を与える。フォース・インディアのチーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)、オトマー・サフナウアー(Otmar Szafnauer)は前哨戦に間に合わないことを恐れている。しかし、彼らチームだけではなく、全てチームが同じ状況だ。 フォーミュラ1の全てがスピード競争に終わることは間違いない。