ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 #19 関口 2年連続の優勝!
左からピエール・ガスリー、関口雄飛、中嶋一貴
全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦決勝が、9月24日(日)宮城県スポーツランドSUGOにて開催された。今朝のフリー走行では、#18小林がトップタイムをマーク。対して、#19 関口(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14)は、クラッシュにより、左フロントサスペンションを痛めてしまった。しかし、この修繕をレース直前、グリッド上で終わらせ、チーム全体の力で、2年連続となるSUGO優勝を果たした。
レース
決勝は素晴らしい秋晴れの下、68周で行われた。今回のレースは、ピットイン義務付けがない。しかし、ノーピットで完走するには燃費が厳しく、昨年のレースと同様、給油のみで走り切ってしまうドライバーが多いものと予想された。また、今回の戦いの舞台SUGOは、その特性上、コース上でのオーバーテイクは容易ではない。そのため、少ない戦略の中、ピットインのタイミングや給油量等に注目が集まった。
#19関口雄飛
注目されていた、ピットインのタイミングは、やはりレースの明暗を分けた。レース序盤、#64 中嶋(大)、#20 ヤン・マーデンボロー、 #10 塚越、#36 アンドレ・ロッテラー等は、比較的早くピットインし、給油作業のみを行った。一方、#7 フェリックス・ローゼンクヴィスト、#18 小林、#16 山本等はノーピット作戦を決行。無給油で走行を試みた。この作戦を成功させたのは、フェリックス・ローゼンクヴィストのみ。小林は、ガス欠になりつつも、何とかポイント圏内をキープ。山本は、レース終了直前スロー走行となり、無念のノーポイントとなった。
レース終盤にピットインしたのは、序盤から好調だった、関口、ピエール・ガスリー等。関口に関しては、昨年の決勝でも、SCによりすべてのマージンを失った後、予選並みの猛プッシュを続け、完全優勝を果たしたのは記憶に新しい。今レースもリーダーとして、安定した走りを魅せた。42周目、ピットインし、給油のみでコースに復帰するも、レース終了直前、一時スロー走行となってしまい、2番手を走行していたピエール・ガスリーは、その差を0.7秒差まで縮められる。しかし、関口が、その後ペースを取り戻し、順位はそのままレースが終了した。関口は、「しっかりポジションを守り切れる自信があったため、落ち着いて走った」とコメントした。
午後2時10分にレースがスタートすると、ポールスタートの#3 ニック・キャシディは出遅れ、順位を後退させてしまう。変わって、#19 関口がトップに立ち、続いて#15ピエール・ガスリー、#36 アンドレ・ロッテラーの順となった。
#15 ピエール・ガスリー
この結果、現在ポイントランキング1位 石浦、2位 ピエール・ガスリー、3位のフェリックス・ローゼンクヴィストまでは僅か5ポイント差となり、タイトル争いは全く予想がつかなくなった。次戦最終戦は、10月21日(土)、22日(日)鈴鹿サーキットでの2レース制となる。
気温26度、路面温度41度、天候:晴れ、路面コンディション:ドライ