4月29日、宮城県のスポーツランド菅生でスーパー耐久レース第2戦Gr-2(ST-4,ST-5)の決勝レースが行われ、前回の開幕戦でレース終盤に逆転を許し2位となった#86 TOM’S SPIRIT 86(松井孝允/蒲生尚弥/坪井翔)がポールトウウィンを獲得した。
14時20分にスタートした3時間の決勝レース。フォーメーションラップ前に雨が降り出したが、それも直ぐに止み、ドライコンディションでスタートとなった。
1周目から#86 TOM’S SPIRIT 86のスタートドライバー松井は圧巻の走りで後続を引き離し、独走状態のまま40周でスティントを終え、坪井へドライバーチェンジを行った。しかし、この時のピット作業に違反があり、ドライビングスルーペナルティを受けてしまう。トップの座が危ぶまれるも、坪井は順調に周回を重ね、2位を走っていた#55 SunOasis田中建築スズバン86(たしろじゅん/伊藤毅/田中雅之)のたしろじゅんの59周終わりのピットストップの際に逆転した。
その後、#86号車は、レース残り1時間のタイミングで、2回目のピットインを行い、アンカー蒲生へバトンタッチ。蒲生はミスのない安定した走りをみせ、そのまま113周でフィニッシュ。今季初勝利を飾った。
86号車が安定の走りをする傍ら、残り20分を切ったタイミングで2番手争いは激化。2位を走行していた#54 TC CORSE iRacing ROADSTER(加藤彰彬/堤優威)に昨年のクラスチャンピオン#13ENDLESS・ADVAN・86(小河諒/高橋翼/花里祐弥) が接近する。残り5分になった時、馬の背コーナー立ち上がりで接触し、#54がクラッシュしてしまう。#13にはプッシングによるドライビングスルー相当のペナルティ35秒加算がされるも、2位でチェッカーを受けた。
尚、前戦もてぎの開幕戦で優勝を飾りながらも、午前の予選で出遅れた＃93 SKR ENGINEERING S2000(太田侑弥/佐々木雅弘)は、スタートドライバーの佐々木が序盤、ウェイトハンディ15kgsの存在を忘れさせる快調な走りを魅せ、順位を上げ、一旦スティントを終える。残り1時間25分、再び佐々木がハンドルを握り、1’33~35秒/周と周囲を驚かすタイムで走行し、3位表彰台を獲得した。
ST－5クラスは、予選から絶好調だった#88 MAZDAロードスターND (村上博幸/脇谷猛)は、圧倒的な強さでポールトウウィンを果たした。2位は、#57 ホンダカーズ桶川･V-BOX･セキショウFit(遠藤光博/原田健太/桝本隆介)、3位は#2 TEAM221 BOMEX with オートラボ ND5RC(筒井克彦/山下潤一郎/山西康司)との結果となった。