第9戦 オーストリア・グランプリ

チャンピオンシップは第9戦を迎えた。今回はオーストリア・グランプリだ。レッドブルが買収・再開発したサーキットに2014年からF1GPが復活した。このサーキットは多くの名前を持つが一般的にはシュピールベルク又はレッドブル・リンクとして知られている。4.318Kmを71周走り、メルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)に勝利を獲得した。

ボッタスは素晴らしい週末を過ごした。全てのフリー走行の間、フィンランド人ドライバーは3位となった。多くのドライバーにとってフリー走行は非常に複雑だったが、それは波乱に溢れていた。ドライバーは路面の限界を見極めることに苦労したようだ。タイヤ選択にも苦労し、クビアト(Kvyat)やハミルトン(Hamilton)のようにブレーキにも問題があった。 ボッタス (Bottas)はポールを獲得だけではなく、スタートでも1位を維持し、抜群のレースマネージメントで勝利を収めることができた。

常識を超える幸運はそう簡単に起こらない。ルイス・ハミルトン (Lewis Hamilton) はギアボックスの問題を提示した後、ギアボックスを交換しなければならなかった。この理由よりスタートで5グリッド降格のペナルティを科せられることになった。更にイギリス人ドライバーはとっては人生で最高の予選とはならなかった。メルセデスドライバーは予選で3位を獲得したが、ペナルティにより8位からスタートしなければならなかった。彼の直接のライバル、ドイツ人ドライバー、セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は予選2位だった。ハミルトンは決勝で4位となったがタイヤに関する問題で苦しんだ。しかし、タイヤで苦しんだのは彼だけではなかった。最終ラップではボッタス(Bottas)もタイヤで苦みベッテル(Vettel)に追い越される寸前だった。

マクラーレン・ホンダのチーム状況について何が言えるだろうか?アゼルバイジャン・グランプリで2台が完走後、マシンの更新問題に戻ってしまった。ホンダは30馬力アップした新仕様のエンジンを導入した。しかしメカニックはアロンソ(Alonso)のエンジンに不具合を発見した。その為、スペイン人ドライバーのエンジンを交換しバクー仕様に組み直したのだ。それにも関わらずスペイン人ドライバーは予選でチームメイトのバンドーン(Vandoorne)を上回った。しかし、スタートから全てを台無しにした。第1コーナーでアロンソとバンドーンがクビアト(Kvyat)に追突されたのだ。両者ともコースアウトし、クビアトはドライブスルーペナルティを科せられた。

一歩前進しているチームはレッドブルのようだ。リカルド(Ricciardo)が表彰台に戻ってきた。今回は3位だが、今日レッドブルがホームコースを走って以来の栄光の3位を与えた。一方、ウィリアムズは2人のドライバーがポイントを獲得でき、チームの悪い状況を救った。