九州地方で大雨の被害に遭われた全ての方にお悔やみ申し上げます。
【石浦 宏明 灼熱の富士を制しポイントリーダーへ】
昨日同様に富士スピードウェイは暑かった。決勝レース開始前に気温は32℃、路面温度45℃に達していた。この暑さはタイヤへの負担は大きい。決勝レースは55周で行われる。 タイヤ交換の義務は無いが、総走行距離250kmを完走する為には給油が必要となる。ピットインの際に給油のみにするか、タイヤも併せて交換するか、又どのタイミングでピットインするか等、各チームの戦略は難しい決断を迫られる。
スタートでは、ポールポジションの#1国本雄資がトップのまま第一コーナへ。予選3位の#19関口雄飛と予選4位の#37中嶋一貴が素晴らしいスタートを見せ国元を追う。予選2位の#2石浦宏明はスタートに失敗し4位へ沈む。#3ニック・キャシディは2周目にコースアウトしフロントウイングを破損し早くもリタイアしてしまった。予選12位ポイントリーダーの#36アンドレ・ロッテラーは10周目にピットインして燃料のみ補給した。レース中盤では#16山本尚貴、#4山下健太がリアタイアをパンクしてしまい、山本は残念ながらリタイアとなってしまった。
順調にトップで周回を重ねていた#1国本は32周目に燃料補給・タイヤ交換後、僅か1周後にフロントブレーキに異常が発生し再度ピットイン。何度かのピットインを繰り返した後、残念ながらガレージにマシンを入れリタイアとなってしまった。42周目に#18小林可夢偉は燃料補給のみでピットアウトしようとしたが、ここで痛恨のエンジンストール。エンジン再始動に手間取り、表彰台への希望への希望を失った。
全車のピットインが終了後、#2石浦がトップに立ち、#7ローゼンクヴィストが続いた。
レースはそのまま#2石浦宏明が優勝し、年間ポイント20.5ptでポイントリーダーとなった。予選2位の#2石浦はスタートで失敗し4位に沈んだが、その後ハイペースで周回を重ね今季の初優勝を掴んだ。第1戦、第2戦R1、R2でも上位で入賞していた為、ポイントリーダーとなった。2位には予選10位の#7フェリックス・ローゼンクヴィストで来日初の表彰台となった。昨日の不運な予選12位から脅威の追い上げを見せた#36アンドレ・ロッテラーが3位となった。
4位の#19関口雄飛と5位の#15ピエール・ガスリーは最後までサイド・バイ・サイドを繰り広げ場内を沸かせた。
左からフェリックス・ローゼンクヴィスト、立川祐路監督、石浦宏明、アンドレ・ロッテラー
このようにスーパーフォーミュラ 第3戦決勝は内容・気温共に白熱したものとなった。