夏休み前の最後のF1ラウンド、ハンガリー・グランプリが到来した。我々はチャンピオンシップリーダーのセバスチャン・ベッテルと一緒に到着したが、彼の優位性はあまり大きくない。彼の最大のライバル、ルイス・ハミルトンとは僅差だ。しかし、ハンガロリンク・サーキットはフェラーリの特性に適している。このサーキットはモナコと比較される事が多いが、オープンであると云う違いがある。
ハンガロリンクはブラジルのフェリペ・マッサに幸運をもたらさない。彼は2009年にキャリア最大の事故に苦しんでいたが、今年は彼がそれを争う事すら出来なかった。今週末、ブラジル人ドライバーの彼は体調不良を感じ、3回目のフリー・ラクティス走行後、予選にもレースにも出場しない事を決断した。代理でウィリアムズ・チームのリザーブドライバーを務めるポール・ディ・レスタがマシンに乗り込んだ。2013年ブラジル・グランプリ以来、この予選前に1周も走った事がなく、またレースを経験していない。
この機会にも関わらず、ディ・レスタはハンガロリンク・サーキット70周を完走出来なかった。彼はウィリアムズのオイル漏れが原因でリタイアとなった。しかし彼はダニエル・リカルドより長い間、コースにいた。オーストラリア人ドライバーはスタート時にチームメイトと接触してリタイアとなった。
逆にメルセデスとフェラーリのパイロットはチームメイトを尊敬している。このレースはパイロット個人よりもチームの戦いとなった。ポールポジションのセバスチャン・ベッテルはステアリング・ホールの問題があり、各周回で時間を浪費した。チームメイトよりペースが良いキミ・ライコネンは彼を追い抜くのではなく、チームメイトを保護するとのチームの指示に従った。メルセデスではバルテリ・ボッタスが3位だったが、ライコネンを追い越すことができなかったので、ルイス・ハミルトンは英国人ドライバーにレースのチャンスを与える為に、彼を先行させた。ハミルトンは最終的にライコネンをパスできず、最終ラップで彼のパートナーにポジションを返した。セバスチャン・ベッテルの勝利で、ドライバーズポイントで14ポイントを得た。 ハミルトンはボッタスにポジションを戻した後、表彰台外の4位に終わった。
しかし、今週のニュースはホンダとザウバーの発表だ。彼ら契約解除が公式になった。来シーズン、フェラーリがザウバーチームにエンジンを供給する。しかし、ホンダだけがこの決定に傷つけられた訳ではなく、マクラーレンにも影響を与える。ワーキングメンバーは、合意が破棄される前に予告されていたように、ザウバーへの機材の他のシステムの中でもギアボックスを供給していなかった。悪い知らせにもかかわらず、マクラーレン・ホンダは、今期最高の週末を過ごし。彼らの2台はポイントを獲得しフィニッシュできた。6位でフィニッシュしたフェルナンド・アロンソ、レースの最終ラップでグランプリの最速ラップを獲得した。 彼のタイヤが33周も走っていたことを考えると素晴らしい偉業だ。 更にスペイン人パイロットはコース上で非常に優れた追い抜きを見せた。