2017年4月2日

オーストラリアグランプリは、シルバーアロー(メルセデス)に現実を突きつけた。 現在のチャンピオンビルダーであるメルセデスにとって、他のチームへ優位に立つことができなくなり痛手となった。ハミルトンを不快にさせないような状況だ。イギリス人ドライバーベッテルとの対戦前に興奮していたとメディアに発言、またアロンソとの対戦を見たいと付け加えた。しかし、アロンソが上位争いに加わることは困難だろう。マクラーレンは他のマシーンと比べて遅れている。ホンダの新しいエンジン投入は5月となり、それまでの間アロンソとバンドーンは忍耐強く待たなければならない。

レッドブルもまた困難なシーズンをスタートした。リカルドのリタイアから難しいと思われたが、レッドブルは1台のみ完走することができた。リカルドの車両はレースが始まる前にトラブルが露呈し始めた。このためクリスチャン・ホーナーは、レッドブルが3位にあることを認識させられた。

しかし誰かが表彰台に上がることになる。今回はオーストラリアGPまで10年間勝利を待っていたイタリアのチームだった。よく練られた戦略と驚異的なレースマネージメントにより勝利を得ることができた。次戦に備えつつも、チームは勝利を祝った。来週、私たちは中国で行われるレース向かう。中国のサーキットはメルセデスにとって明らかに有利なコースである。2本の長いストレートはメルセデスのエンジンパワーを見ることができるだろう。しかしハースの代表ギュンター・シュタイナーはフェラーリのエンジンも同等またはメルセデスを上回るとも考えている。これらのエンジンは、ジャン・トッドが社長を兼任しているFIAと、フォルクスワーゲングループの代表としてステファノ・ドメニカリとの間でパリで開催された会議で決定されたルール変更により、2021年に使用が終了する予定だ。エンジンをよりシンプルに、安く、騒々しいものすることだ。パワーを維持し、ドライバーもより限界に近づいていかなければならない。

全世界選手権を前に、F1レースの興奮を楽しみに上海国際サーキットへ向かう。